第一章:とんでもない学生

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「なに?」 「ベッドが一つしかなく、ほかに寝るところがない」 「そ、それって、私と淳一の二人でベッドに寝なきゃいけないってこと!?」 眠気を吹っ飛ばすように、再び顔が真っ赤に染まる。 「いや、さすがにそれは。俺は食堂で適当に寝るから、お前はベッド使えよ」 俺は手を振って、部屋から退室しようとした。 何かに袖を掴まれて、進めなくなる。 「いいわよ一緒で。ここは淳一の家なわけだし。あんたは仕事で疲れてるんだから……別に、いいわよ……」 「疲れてないからいいよ。気にするな」 「私が気にするの! 私がいいっていってるからいいの」 強引に手を引っ張られてベッドに誘導された。 食堂に眠ってた方がいろいろと助かるのだが……。 理性的な意味で。 「へ、へんなことはしないでよね!!」 それは、食堂で寝かせてくれるんなら保証できるんだが。 「ああ。わかった」 俺は内心そう思いつつ、ベッドに潜り込んだ。
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