第一章:とんでもない学生

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どうやら横須賀への進路をとったらしい。 『急速潜航!!』 いきなりの発言。 見る見る海の中に船体が飲み込まれていく。 「うわっ!! おい、ちょっ、まてっ!!」 慌ててハッチを閉めて、艦内に戻った。 とんだクソ相棒だ。 俺を溺死させるつもりか? 発令所に戻った俺は、情報集めの為にテレビをつける。 ニュースチャンネルを開くと、ちょうど始まったばかりだった。 『昨日、日本時間午前3時頃。米政府が何者かのハッキングを受けて、アメリカ海軍の情報が盗まれたと発表いたしました。犯人はいまだ見つかっておらず、専門家はこれからも同じことが起こる可能性があることを指摘しました』 記事の内容の重さにニュースキャスターも若干顔をしかめた。 「情報が漏れたってかなりやばいだろ。俺のは大丈夫か?」 『どうですかね? 私なら淳一の情報なんてもらっても微塵も嬉しくないですし。もらうならグラドルの生写真とかです』 「いや、お前のことは聞いてないよ」 『淳一の情報なんてもらったところでねぇ~』 「わかったって! いいよそれはもう」 同じことを何度も繰り返すネブラスカに少しイラッとしたが、放置だ。 大体なんでアメリカにハッキングかけて、グラドルの生写真をもらうんだよ。ハッキングの意味ないじゃん。
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