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校内に入り、案内されたのは校長室。
待ち受けていた校長と教頭に丁寧な挨拶を受け、席に着いた。
お茶を勧められるも、
「学校内での河内尚美の様子はいかがでしたか?」
口を付けずに質問する。
水死体の名前を告げられた校長は困惑の表情を見せ、
「何故このような事が起こったのか……」
「それは我々が捜査しますから」
必要な事以外は話す気はない、口調でアピールした。
「真面目で優秀、友人も多かったように思われます」
新米刑事と変わらない教頭の答えに、
「そうですか」
興味ない返事を示し、
「少し校内を見回らせて頂いても?」
許可を求めた。
「それは構いませんが……
あまり大袈裟な事にはしないで下さいね」
返事をせずに刑事は立ち上がり、丁寧なお辞儀だけを返した。
「単なる事故なんですよね?」
教頭の張り上げる声が聞こえたのは、扉を閉めた後だった。
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