【取れない・・・】

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『一度だけ変更が出来るが、希望するか? マスクや獣、容姿の性転換など、四肢が明確にあるものであれば、一度だけ変更が可能だ』 要するに、マジ○ガーZや仮面ライ○ー、はたまた、虎やライオン。 男にだってなれるというのだ。 蛇や魚などの、四肢をもたないものにはなれないらしい。 私は、この美人と完ぺきなプロポーションで満足だった。 他のものに変身するなんて、勿体なくて出来るはずがない。 「へぇ・・・でも、私はこれがいい!」 『それならば、それでいい。 ひかる、そろそろ初期設定が終了する。 体が一瞬光るから、それが合図だ』 ロボがそう言うので、私はもう一度美人の私をじっくり見るため、全身鏡の前に立った。 「はぁ、このペイントさえなければなぁ・・・」 その時、鏡の中の私が光った。 眩しさで一瞬硬く瞼を閉じたが、目を開けると、そこには全裸の私が映っていた。 「きゃっ!」 私は、小さく驚いて、胸を押さえながらしゃがみ込んだ。 そして、近くのバスタオルで体を覆う。 ボディペイントされた状態では、まるでコスプレでもしているかのようで、まったく気にもならなかったのだが、急に全裸の自分を見たので恥かしくなったのである。
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