【取れない・・・】

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「なんだか、難しいんだね」 説明を受けたが、全く理解できなかった。 『この短時間で全てを理解するのは難しいだろう。 解らないことは、その都度聞くといい。 そのための私だ』 ロボに慰められるなんて・・・ ペナルティは怖いけど、とにかく、幸い裸にさえならなければ、皆にはバレなさそうだ。 あれこれ考えるのも疲れた私は、取り敢えずお風呂に入ることにした。 「あッ、そうだ!」 私は、肝心な事を聞いていなかった。 「そう言えば、ロボ君。名前あるの?」 『強いて言うなら、“AI330977号”だ。 呼びにくければ、好きに呼んでくれていい』 “AI330・・・”?なんだっけ? 呼びにくいにきまってるじゃない。 「解った。呼びにくいから、お風呂で考えとくね」 そう言って、脱衣所に足を向けた。 私は、お風呂でロボ君の名前を考えていた。 「持ち歩いた時、電話で話してる風にするとしたら、普通の名前がいいよねぇ・・・ でも、男の名前だと変に勘繰られちゃうしなぁ・・・」
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