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「じゃぁ、ずっとそのモードにしておいてよ」
私は、皮肉たっぷりに言い放った。
『それは無理だ。受諾不能モードには理由を送信しなければならない。
私は不正を望まない』
私は、キキをベッドの横の机に座らせ、布団を被った。
「わかりましたよ!もう本当に寝るから、モード解除しないでよね。
おやすみ、キキ」
そう言って、電気を消した。
目を閉じた私は、この目まぐるしく変化した数時間を振り返っていた。
大変なことに巻き込まれた事に不安はあるものの、いつも一人だけで過ごしていたこの空間で会話が飛び交い、まるで人と対峙していたかのような時間に嬉しささえ覚えていた。
なんだか変な気分だけど、嫌な気はしなかったな・・・
人命救助かぁ・・・
私にそんなこと出来るのかなぁ・・・
ひかるは、いつの間にか寝息を立てていた。
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