【ファーストミッション】

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無理をすれば、ひかるが持ち歩くバックに入らなくもないが、事実上無理があった。 『携帯用の通信機器をひかるに持たせると言う方法もあるが、暫くの間は、私を同行させた方が良いぞ。 それに、私はこの形態の他に、2種類の形態に変化することが出来る。 女性の場合、カチューシャと腕輪に変形できる』 そう言って、キキは白い単色のカチューシャに変形した。 「キキ、凄いのね!」 ひかるは、目を丸くしながら机の上のカチューシャを手に取り、一通り眺めた後、自分の頭に付けてみた。 テーブルの上の卓上鏡で自分の顔を覗き込む。 「うんうん、これなら邪魔にならないわね」 その言葉に、頭の上から声がする。 『それは良かった』 ひかるは頭の上のカチューシャを取り外し、机の上に戻した後、言葉を発した。 「これじゃぁ、ダメじゃない?」 『何故だ?』 キキが理由を求める。
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