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キキは机に座りなおし、さらに続ける。
『ひかりが話すときも、極々小さな言葉でいいぞ。それで十分伝わる』
「解ったわ。じゃぁ、今日は腕輪でお願いね。
さて、今日も学校があるから、学内ではモード変更しておいてよね」
そう言って、ひかるは身支度を始めた。
一通り予定していた講義が終わると、ひかるはいつもの様に“漫研”のサークル室のドアを開ける。
「お疲れ」
ひかるがいつもの様に部屋に入ると、6人のメンバーが、それぞれ談笑したり、パソコンで何かを検索していたりした。
―――ひかる視点―――
うーん・・・サークルの部員は関係無い事が解っちゃったしなぁ・・・
そうだ!パソコンで調べたら何か解るかも知れない。
私はパソコンに向かっていた高中(たかなか)君に、席を譲ってもらうように頼んだ。
「ねぇ、高中君。何調べてるの?」
画面に向かっていた“高中”と言われた男が振り返り答える。
『いや、別に・・・今日のニュースをチェックしていただけさ』
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