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「きゃぁぁ!」
私は割れんばかりの大声で叫んでしまった。
「な、なんなの?取れない・・・」
体に張り付いたものを必死に取ろうと掻き毟っても剥がれる様子はない。
お風呂に入ろうと思い服を脱いで、いつもの様に全身鏡でボディチェックをしようと鏡の方に向いたら、そこには・・・
銀と赤の模様のボディペイントされた私がいたのだ。
この模様・・・先ほど私が冗談で腕に貼った小さなシールと同じ模様・・・
お風呂に入るのに剥がそうとしたら無かったから、勝手に剥がれたと思ったのに・・・
「これじゃぁ何処にも行けないじゃない・・・」
私は、擦っても取れないこの模様に、ただただ狼狽えていた。
その時だった。
“ドンッ!ドンッ!”
“北条さん!北条さん、大丈夫ですか!?”
「ヤバい!隣の人だ・・・」
私は、裸のまま玄関に行き、必死に言い訳をした。
「だ、大丈夫です!虫が出たのでビックリしちゃって・・・
もう大丈夫です。お騒がせしました」
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