【取れない・・・】

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裸のまま、ドア越しのお隣さんへ謝罪した。 「ふぅ・・・こんな姿・・・誰にも見せられる訳ないじゃない・・・」 足音が遠ざかるのを確認して、ベッドの脇にへたり込んだ私に、男の声が聞こえてくる。 『説明しよう。 そのHEROスーツは、HEROを辞めるまで取ることは出来ないぞ。 HEROに変身時、“SuperHERO”と叫ぶことで、スーツが等身大に拡大し全身を覆いSuperHEROモードになるんだ』 「うるさい!聞きたくない!」 私は、体育座りのまま耳を塞いだ。 1時間前。 私は、サークルの合コンから帰宅した。 今日はろくなイケメンにも巡り会えず、ただただ飲んでいただけだった。 そして、マンションの入り口で、管理人さんが、私宛の荷物を渡してきた。 段ボールを小脇に抱えエレベーターに乗る。 「ただいま」 なんて、いつも言ってるけど、私は一人暮らし。返事なんてあるはずもない。 そして、この荷物。 また、実家から何か送ってきたのだろうと、開けてみると、中には奇妙なものが入っていた。
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