27人が本棚に入れています
本棚に追加
裸のまま、ドア越しのお隣さんへ謝罪した。
「ふぅ・・・こんな姿・・・誰にも見せられる訳ないじゃない・・・」
足音が遠ざかるのを確認して、ベッドの脇にへたり込んだ私に、男の声が聞こえてくる。
『説明しよう。
そのHEROスーツは、HEROを辞めるまで取ることは出来ないぞ。
HEROに変身時、“SuperHERO”と叫ぶことで、スーツが等身大に拡大し全身を覆いSuperHEROモードになるんだ』
「うるさい!聞きたくない!」
私は、体育座りのまま耳を塞いだ。
1時間前。
私は、サークルの合コンから帰宅した。
今日はろくなイケメンにも巡り会えず、ただただ飲んでいただけだった。
そして、マンションの入り口で、管理人さんが、私宛の荷物を渡してきた。
段ボールを小脇に抱えエレベーターに乗る。
「ただいま」
なんて、いつも言ってるけど、私は一人暮らし。返事なんてあるはずもない。
そして、この荷物。
また、実家から何か送ってきたのだろうと、開けてみると、中には奇妙なものが入っていた。
最初のコメントを投稿しよう!