【取れない・・・】

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箱の中の、ロボットが動き出す。 「おっ!凝った仕掛けじゃない」 『コンバンハ、ホウジョウヒカリサン。 ハコノナカカラダシテイタダケマスカ?』 「凄いじゃん!これ! 自分が何処にいるのか解るんだ」 ロボを箱から取り出し、目の前に立たせてみた。 『ワタシハトリセツ。キキトリニクケレバ、ニクセイニチカクデキマスガ、リクエストハアリマスカ?』 「そうだなぁ・・・ じゃぁ、渋めのオジサマ系でお願い」 『ひかる、こんな感じでどうかな?大丈夫かい?』 ロボの声が、渋いオジサマの声に変化する。 「きゃぁ、いいわぁ。うんうん、それでいいよ」 私は、紙きれの内容よりも、このロボの高性能ぶりにワクワクしていた。 『ところでひかる。この度はHERO受諾ありがとう、そしておめでとう。 解らないことは、何でも聞いてくれ。 私はいつも君と共にある』 私は、ロボの声に酔いながら、疑問に思ったことを聞いてみた。
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