池面克哉

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「や、やめろよ!俺はそんな趣味はねーっつーの!」 二人でじゃれ合い、ようやくいつもの元気を男子生徒は取り戻した。 ―――――放課後 バラバラとクラスメイト達が帰っていく。 「よし、俺らも帰るか。センコーに呼ばれてるから、校門までで良いだろ?」 克哉は学生カバンを持ち、男子生徒に声を掛けた。 「充分だよ。今度何か奢るよ!」 「じゃあ、吉牛のつゆだく大盛り五杯な!」 「デブるぞ」 いつもの調子で二人は、ふざけあい教室を出た。 さすがに廊下に出ると、男子生徒は怖がり歩みが遅くなる。 「俺が後ろにいるから大丈夫だよ。さっさと歩いた方が早く出れるぜ?」 克哉は男子生徒の腰を持ち、がっちりガードしてやる。
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