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「そ、そうだな!」
小走りになり、一気に廊下を駆け抜けた。
階段は、余裕で降りれた。
「よし、あとは玄関までだな。俺が着いてるから頑張れ!」
バン!と男子生徒に気合いを入れてやるように、背中を叩く。
「お、おう!」
ようやく、靴に履き替え玄関を出た。
グラウンドは、部活をやっている生徒達で賑わっている。
九月に入ったばかりなので、太陽はまだ空でギラギラと輝いている。
室内は冷房完備だったが、すでに二人は汗が滲んできた。
「まじ助かったよ。克哉もくれぐれも気をつけろよ!」
男子生徒は、克哉に感謝して手を大きく振り帰って行った。
克哉は職員室に行く為、再び校舎に入る。
引きずり女の存在を、まったく信じていない為、ポケットに手を入れ口笛を吹いている。
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