3唱

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今ではジムでの鍛練に費やす時間は大幅に減っているんだ。 余り筋肉を付け過ぎると重くなるし体のキレが悪くなるんだとか… その分、ダンスの時間…?格闘の時間?の割合がね。 いや、演奏の時間も増えているんだよねぇ。 どちらに時間を割くか…講師同士の口論が絶えません。 イブキさんが仲介しつつ、蝙蝠さんの様に両陣営をフラフラって…余計場が混乱するから止めて下さいな。 楽器はエレキギターとドラムにサックスがメインで練習していますね、はい。 しかし…ツインネックの16弦ギターって…いやね、誰も弾き熟せないから幻扱いだったらしいんだけどさぁ。 何故、僕に弾かせ様とするかねぇ。 ま、弾けたんだけどね。 ナターシャさんの傭兵仲間が何処からか得て来た品らしいのだけれども…入手ルートは聞きませんでした。 なんだかヤバそうな雰囲気が漂ってましてねぇ。 絶対にぃ、巻き込まれたくはありませんっ! ただ…指定された曲をドラム、エレキ、サックス、ブルースハープ、キーボードにて演奏させられたのだけれども…スタッフさんが動いている気配がね。 此処の所、何度か感じた気配なのだけれども…嫌な感じです。 それ以外は大した事も無く、本日は何時もより落ち着いた感じで一日が過ぎていますよ、ええ。 なにせ今日はアフレコの仕事も役者の仕事も御座いません。 残るは[タイランド]メンバーとの練習のみとなっております。 って、その前に夕食だけどね。 僕の楽しみたる夕食の時間が近付いて来て、ついソワソワってさ。 なにせダンスと楽器の時間は京子ちゃんとも別行動に。 レベルが違うから一緒に習えないのだとか…くそっ!京子ちゃんと一緒に習えるレベルに絶対になってみせるんだからねっ、だから待っていてね、京子ちゃん! って気合を入れていたら…「逆ってボーイ気付いてないよ、どするね、アレ」ってナターシャさんが面白そうに告げていたんだけど…逆って…なに? そして食堂にて京子ちゃんと合流です。 一緒に摂る夕食は、より美味しく感じます。 今日有った事を互いに教え合いながら楽しく頂いていますとも、はい。 「う~ん…何だかさぁ、ジャリジャリに甘い味に感じてしまうんだけど…」ってサクラさん。 「あら奇遇ねぇ。  私はベトベトな甘さに感じるわ」 変なの、京子ちゃんと顔を見合わせ首を捻ると…皆が溜息を。 どうしたんだろーねぇ?
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