1.5杯目
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「は、ぁ……桜さん……」 「ん……」 あたしに刺激を与え続ける男――健人くんが、あたしの名前を呼ぶ。 呼ばれるたびに、胸が締め付けられる。 ダメ、あたしには柾紀が……いる、のに……。 健人くんだって、菫と付き合ってる。 普段からあまり働かない、こんな頭でも分かってるのに。 何でだろう。 どうしても、彼が欲しい――……。 刹那。
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