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『岡本、柾紀。4組。O型、よろしく』
そう言って優しく微笑んだ柾紀の笑顔が、本当に印象的で、今でも忘れられない。
『(岡本…柾紀くん)』
彼の名前を、物覚えの悪い頭にしっかりインプットして。
『よろしくね、岡本くん……!』
『よろしく』
もう絶対忘れない。
自然と緩む頬を必死で隠して、でも隠し切れなくて。
その日から、柾紀があたしの中に入り込んできたんだ。
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