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無性に泣きたくなって彼に背を向けると、しなやかで長い指があたしの肌を伝う。
くすぐったさに息を飲めば、くすり、笑い声が降って来る。
「感じた?」
「ばっ……!」
得意げな笑みを浮かべる健人くんを振り返れば、チュッと音を立ててキスされる。
「俺に背中なんか向けるから、だよ」
「んっ…」
敏感なところに刺激を受けながら、背中に噛みつかれる。
それだけあたしの息と体温は、熱を上げる。
加えて。
「あ……っ!」
背中を舌が這えばもうあたしの思考は健人くんのものだ。
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