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「先、シャワー浴びる?」
行為の熱の余韻が冷めた頃、彼があたしの髪を手櫛でとかしながら瞳を覗き込んでくる。
「……うん」
別に彼といつまでもベッドの中で戯れていたいわけでもないので、あたしは素直に頷いてベッドの下に散らばっている服や下着を回収して浴室へ向かう。
彼――大輔とは、付き合っているわけではない。
ただなんとなく寂しいなと思う時に肌を寄せ合う、それだけの関係だ。
高校時代からの付き合いで、性格も合うし、身体の相性もいいみたいだから、こうやってお互い求める時に身体を重ねる関係が続いてる。
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