1杯目

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大輔は大学時代から現在にかけて相当経験を積んでるからか、上手だしあたしの感じるところを見つけられる余裕もあるからいつも気持ちよくさせてくれる。 ――身体だけは。 「タオル借りるねー?」 「んー」 洗面所に備え付けの棚からタオルを引っ張り出して服の上に置き、浴室に入る。 熱めのシャワーを全身にかけながら、さっきまでの行為を思い返す。 大輔は、上手い。 程よい焦らしと言葉攻めと、うっすら感じる征服欲。 絶頂に達するまでは大輔から与えられる快感で、身体も心も満たされた気持ちになる。 なのに。
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