350人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
*****
持ち込んでいるシャンプーやボディーソープで全身を洗って、浴室から出る。
身支度を済ませて大輔のいる部屋に戻ると、彼は上半身裸のままカップ麺を食べていた。
「桜も食う?」
「ううん、いらない」
あたしに気付いた大輔が上目遣いにこちらを見るけど、それをスルーしてあたしは「帰るね」と鞄を肩にかける。
「じゃあまた、連絡して」
「うん」
玄関に向かいながらそう言うと、大輔が見送りにあたしを追いかけて来た。
最初のコメントを投稿しよう!