かつての恋人たちの溝

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  「おつかれさま、でした……」 「やっとひとつ 片付きましたからね。 櫻井さんの方も、少し業務に 余裕ができるんじゃないですか」 はい、と返事をしながら。 いわゆる“Raison d'etre”陣営の みなさんしかいなくなった 会議室を見渡す。 当のTAKUMI達は、 奥でもう煙草を吸い始めていた。 「……あのう、九鬼さん……」 「はい、何でしょう」 「私、何か粗相しなかったですか……」 「会議中ですか? いえ、何も」 .
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