かつての恋人たちの溝

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  会議の内容は本当に 予定通りだったことが確認できて、 改めて胸を撫で下ろした。 食事と雑談もそこそこに、 バッグの中でスマフォの 通知ランプが光っているのに気付いて、 化粧室に立つ。 ひとけのない静かな通路で 確認すると、 誠司からメッセージが入っていた。 “お疲れ様。 昨日の今日で悪い。 今夜は時間ある?” もちろん……と即答したかったけど、 今日のこの食事会は仕事の一環だ。 このまま飲みに、 という流れになったら断れない。 .
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