2173人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「いえ、それはちょっと」
「ええ、俺のこと嫌い?」
「そういう意味じゃありません」
拗ねたように口唇を突き出しながら、
KE-TAはプロの色香を盾に
じりりと顔を寄せてくる。
無邪気に押しの強いKE-TAに
思わぬオスの生命力を感じて、
怯みかけた瞬間。
「コラ、くそガキ。
何してやがんだ」
「あっ、拓海」
今まさにあたしの両手を
握ろうとしていたKE-TAは、
振り返ってキョトンとする。
.
最初のコメントを投稿しよう!