かつての恋人たちの溝

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  通路の先に、 TAKUMIがダルそうに立っていた。 その顔は、不機嫌そのものだ。 「俺、志緒ちゃん 気に入っちゃったんだ。 だから遊んでもらおうかと思って」 「ほざけ。 ……あのな蛍太、 そいつは俺専用だ」 「せ……っ!?」 何を言い出すんだと 目を丸くしていると、 KE-TAは「えー」とげんなりする。 「何だよう、そういうことは もっと早く言ってくれないと」 「櫻井は俺が呼んだんだ、 っつっただろ。 そういう意味だろうが」 .
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