理想のカレの作り方-How to make a foolish boy.-

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 会社の同期、先輩や後輩。  それまで、ユキミは色々なオトコにアプローチをされてきた。  今までエリートとしてキャリアを積み、なおもギラギラとした目で会社のてっぺんを目指し続ける彼らに、正直興味はわかなかった。  しかし、エイジは違った。  演劇で成功したいという夢を語りながらも、きつい演出家の悪口をこぼし、終いには辞めたいなんて口に出すフラつきぶり。  こいつなら。そう、ユキミは思った。  こいつなら、私の好きなように、できるのではないか、と。
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