なぽりたん物語

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なぽりたん物語

最初に彼と出会ったのは、小学校の登校班だった。 2才年下の彼は本当によく泣く子で、班長だったわたしと手を繋いだりして、よく学校に行っていた。 性格は、内気で引っ込み思案。 元気な男の子たちの中に入って鬼ごっこやドッヂボールをするでもなく、むしろ女の子と一緒にお絵かきなどをすることを好む子だったらしい。 わたしは幼心に、「あぁ、あの子はそういう子なんだな」と思っていた。
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