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ダサいと言われない程度に、
ファッションに気を使い、
体型も維持し、
可愛い大学生であることは
キープ。
でも、私は大学時代、
彼氏を作らなかった。
好きな人はできたけど、
向こうに彼女がいたから
敢え無く失恋。
その失恋を振り切るために、
ますます勉強した。
みんなが就職活動してた時は、
一日中、大学の図書館に通って
勉強。
倍率20倍の教員採用試験に、
見事一発合格??
だから、
社会人になった今、
恋愛するんだー??
素敵な先生を見つけて、
恋愛して、結婚する。
それが次の私の目標!
と、鼻息を荒く椅子に
座っていた私の名前が呼ばれる。
「中歳澪!」
「はい!」
前に進み出て、
辞令書を受け取る。
教育長さんの眠~いお話の後、
やっと宣誓式が終わった。
私が配属になった中学校には、
私以外に2人、
新規採用教員がいる。
「これからよろしくー!
私、橋本恭子です。」
なんだかキャピキャピした子だ。
「僕は、宮本慎です。
よろしく。」
こっちはなんだかお堅い感じ。
「中歳澪です。
よろしくお願いします。」
と名乗りあって、
帰ろうかな、と椅子から
立ち上がると、
橋本さんが
「じゃ、ちょっと早いけど、
学校行こうか。」
へ??
学校?
なんで?
だって始業式は4月7日でしょ?
とポカーンとしてると、
橋本さんが言う。
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