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「ほう!光か。珍しい属性だが、訓練を怠らなければ強くなれる属性でもある。
頑張るようにね」
「はい!」
僕は笑顔で言う。
周囲で聞き耳を立てているのは、判った。
何だか、やりにくそうだなと思った。
僕は、そのまま離れた位置まで移動して魔力を練るようにする。
そうすれば、少ない魔力量で多くの魔法を放てると本には書いてあったから。
僕の魔力量は表向きあまり多くない事になってるからね。
上手く立ち回らないと難しいかもしれない。
生徒達は壁に向かって一列に並んで、初級魔法を打ち込んでる。
壁には、強化魔法と修復の魔法が掛かっているようで、誰も、初級魔法では壁に傷を入れることは出来ていない。
そうだよね。初級の能力では無理だよね。
僕は呼吸を整えて壁を睨む。
山で魔物を狩る訓練をしてから、僕はガイに魔法の手解きを受けていた。
僕の魔法は凄く特殊で、普通では考えられない事が平気で起こる。
属性が混ざるのだ。
ガイは、魔法を使う時はその属性を意識して、属性の力を引き出して使うと言っていた。
でも、僕は思いついたことに魔法が従ってるって感じなんだよね。
勝手に魔法が僕の思いに合わせて動いて来るんだ。
だから、見た目は魔法が混じり合ってるようになるんだ。
でも、これはまずいって言われた。
普通の生徒として卒業が出来ないと。
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