39人が本棚に入れています
本棚に追加
ようやく落ち着きを戻してきた蒼葉は自己紹介の返事をする。
上半身の背伸びをしながら深呼吸をし、気持ちを切り替えて眠気を飛ばす蒼葉。
普通とは違うような出会いであるが、最初に関わった同級生。
「よし!よろしくね、神木くん」
「うん。蒼葉さん」
名前呼びなことにはフランクな人だなーとしか思わず、馴れ馴れしいなどとは思わない。
「足大丈夫?」
「普通に歩く分には平気だから問題ないよ。入学式は……終わっちゃてるからどこのクラスか見に行かなくちゃ」
神木は蒼葉の足を案じたが、元気に答える蒼葉の笑顔を見てほっとした。
ここで蒼葉の容姿を確認しておこう隈のある目元に、整えていないボサボサの髪。
他の人物が見たら寒気がするだろう。
最初のコメントを投稿しよう!