非現実

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2026年 初夏 ピンポーンッ とチャイムが部屋に鳴り響く。 俺は部屋のドアを開けると宅急便の配達員が小包とメール便を持って立っていた。 「こちらは神田 祐輔様のお宅でよろしいでしょうか?」 配達員が俺に確認を取ってくる。 そう、俺は神田 祐輔(カンダ ユウスケ)。 東京都に在住し、近くの高校に通っていた。 だが、学校でのトラブルが原因でしばらく学校には行っていない。 宅急便の配達員はよく来る。 どうせ、実家からの食事の仕送りだろう。 俺はそう思い配達員の端末にサインして小包を受け取る。 (今回の仕送りは少ない、な) 俺は受け取った小包を見て思う。 いつもなら、段ボールを2つくらいの量を仕送りしてくるのに・・・ 俺は小包の送り状を確認する。 送り状には俺の実家の住所や両親の名前はなく。 空白になっていた。 でも、宛名は確かに俺の名前だった。 なんだろう? 俺は小包を開ける。 小包の中には小さな箱と手紙が入っていた。 箱の開けると中には一世代前の携帯が入っている。
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