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俺は吐き終えるとトイレから出た。
とりあえず、気分を落ち着かせる為にと冷蔵庫から飲み物を取り出そうとした。
「あれ?」
しかし、冷蔵庫の中には飲み物がなかった。
それどころか、今日の食事すらない。
「・・・コンビニにでも、行くか」
あまり気乗りはしなかったが仕方なくコンビニに行くことにした。
季節外れのニット帽に眼鏡を掛けて部屋を後にする。
その時、俺が投げ捨てたスマートフォンがある文字をディスプレイに写し出して光っていたことを・・・
この時の俺が知るよしもなかった。
[ERROR]
俺は近くのコンビニに向かう。
「ハァ、ハァ」
コンビニに向かうだけなのに何でこんなにも息が苦しく
俺が俯きながら考えていると前から三人の男子学生がこちらに向かって歩いてくる。
「あれ?神田じゃね?」
「あ?どこだよ」
「前から来る奴だよ」
俺は声のする方に視線を向けるとそこには獲物を見つけたように近付いてくる男子学生たち
俺は彼らが近付く度に一歩、また一歩下がっていく。
「なんで」
俺がそう呟くと男子学生は俺の目の前に立っていた。
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