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「よう。神田ぁ」
その三人のリーダーが俺に話し掛けてくる。
残りの二人はまるで俺が逃げられないように両サイドに立つ。
「引きこもりの神田くんがどうしたよ~。お外に出てくるなんてよ~」
「あ、あぁぁぁ」
俺は恐怖から何も声に出せずにいる。
すると、男子学生は俺のポケットから財布を取り上げる。
「最近、お前が学校に来ないからよ。俺たち、金がねぇのよ」
リーダーはそう言いながら財布を開き「だから」と繋げ
「お前が俺たちに滞納してる金は今日、もらっていくぜ」
財布から三万円を抜き出してポケットにしまう。
その後にニヤリッと笑うと俺の顔面を一発殴る。
俺は勢いでその場に倒れる。
口の中を切ったようで血の味がする。
男子学生はゲラゲラと笑いながらその場を後にしようとしていた。
こんな、奴ら居なくなればいいのに・・・
俺の頭の中にその言葉が思い浮かんだ。
すると、三人のうちの一人の頭が身体から切り離れて宙を待った。
その瞬間、世界の時間が遅くなったのではないかと思うくらいにゆっくりと彼の頭を飛んでいる。
頭がドサッと鈍い音を起てて地面に落ちた。
頭の切り落とされた彼の口から
「あれ?」
と言う声が聞こえた瞬間
彼の頭の無くなった身体から大量の血しぶきを上げてその場に倒れる。
他の二人は目を丸くして横たわる友人の代わり果てた姿を見て絶叫した。
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