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俺はこの光景を見ている。
「に、逃げるぞ」
「お、おう」
二人は逃げようとすると彼らの前にさっき見た人型のロボットが現れた。
ロボットの手は巨大な剣?が取り付けられている。
(や、やめッ)
ロボットは剣を振り上げるとあまりの出来事に反応することができない二人に無情の刃を降り下ろす。
二人の身体は真っ二つに切り裂かれると二人の血が俺の身体に掛かる。
「ッあ、アァァァァアァァア」
俺は声を上げるとその場で腰を抜かして倒れる。
ロボットは次の標的を俺に決めたのかゆっくりとこちらに迫る。
(こ、殺されるッ)
「う、うわぁぁぁぁぁッ」
俺が叫び声を上げる。
ガシャッ、スルッスルッ
音の方を見ると部屋に投げ捨ててきたスマートフォンが地面に転がっていた。
スマートフォンのディスプレイはカメラモードになっていた。
その間にロボットは俺の目の前にまで迫っていた。
三人を殺したように俺にもその刃は振り上げられる。
俺は無意識にカメラモードになっているスマートフォンを掴むとそれで刃を防ごうと態勢を取る。
その際に俺の指がシャッターをタップしていた。
カシャッ!!
という電子シャッター音が鳴り響く。
何を撮ったのか?
何故かロボットは振り上げた刃を振り下ろさない。
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