第1話

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状況を確認したら、 契約が早いのは僕だった。 その1週間後に女性は家主と契約している。 「もう荷物を入れたので無理です。 譲ってください。」 「そう言われても。 僕も明日から仕事で、 この後荷物が着くんです。」 「とにかくもうここまで進んでるんで無理です。 お願いします。」 もちろんお互い妥協できない。 「とにかく家主さんに説明してもらいましょう。」 その後家主さんがマンションに来たが、 ごめんなさいの平謝り。 80歳くらいのおばあちゃんで一人暮らしでマンションを管理しているらしい。 腰も曲がって、 一生懸命お詫びする姿に強いことは言えなかった。
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