第1話
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「ティ、ティッシュにでいいよ」 その舌はとても柔らかく。 口は包み込むように暖かい。 薄暗い部屋。 オレンジ色の豆電球に照らされた部屋の壁に、 二人の影が写る。 激しく上下に動く、ポニーテールの影が写っていた。 「ねえ、聞いて る? もう・・」 唾液の音が、いつまでも耳に残った。
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