ラストニードルズ

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 エクセルが受話器を振り上げ、モートを呼ぶ。 「電話だ」 「俺?」  モートはめんどくさそうに受話器を取った。 『あ、モート様でいらっしゃいますか、私、株式会社ヒトウールの佐藤でございます!  このたびはご契約いただきまして、ありがとうございました!  取り急ぎお礼ということで、お電話取らせていただきました!  お忙しいところおじゃましました!  今後とも、何卒よろしくお願いいたします!  失礼いたします~!』  電話が切れた。 「誰だい?」 「サイだ」 「……サイか」  三人は重苦しい空気に包まれた。  重苦しい空気のまま、夕方を迎えた。 「さー今日も帰るか」 と、モートが応接セットのソファから立ち上がろうとしたときである。  電話が鳴った! 「もしもし」  すぐにエクセルが取る。 『すいません、そちら、殺し専門のラストニードルズでしょうか?』  依頼だ!  すぐさまオ・ランドが受話器をもぎ取り、女子力MAXの声で受付嬢を始めた。 「はい、ありがとうございます。  初めてのお客様でいらっしゃいますね」
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