第1章

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「あいつらも目的は  似たようなもんだったんだから、  半分くらいはお互い様だろ…  そりゃあ…  多少扱いは悪かったと思うけど…」 「いや、百ぱーお前に非があるだろ」 「大介は乙がいるからそう思えんだよ」 「関係ねぇよ。  俺に乙がいたんじゃなくて、  守にメグムがいなかったんだろ」 「なんであいつが出てくるんだよ」 守に苛立った声でそう言われて、まずいことをしたと思った。 恋愛なんて、人に言われてするもんじゃない。 特に、守は。 次の言葉に詰まると、ちょっとした間を置いて守が話し出した。 五年前に始まった、 彼の悪夢の話だ。
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