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俺たちに、ルームシェアするよう命じたのは葉流さんだった。
守が寝坊しないように。
俺が破産しないように。
うちの親もすぐに賛成して、俺たちも特には異論もなかったのでそのまま承諾した。
どうせ部活漬けで、個人スペースが欲しいと思うほど在宅時間は長くない。
広めの部屋を契約して、二人で生活を始めたのは去年の話。
守と二人で暮らし始めたころは広めに感じた部屋も、一流と渚が増えるとぐっと狭くなる。
俺たちは出していたベッドを解体して、今では四人が地べたに雑魚寝だ。
正直、疲れはちゃんと取れない。
何か考えないとな。
そんなことを考えながら、横を眠そうに歩く守を盗み見た。
大きな欠伸だ。
いくら部活がハードだからとはいえ、着替えながら寝るのは異常だと思う。
しかも、夢まで見ているのだから。
本人が気づいているのかいないのかはわからない。
けど、一年同じ部屋で寝起きして分かったことが一つ。
割と頻繁に、守は夢にうなされている。
大体、何の夢なのかは見当がつくけど。
四人で暮らすようになってからこの数か月、それがなかったから少し油断をしてたかもしれない。
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