第8章

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「分かった……」 僕を見下ろす兄弟の よく似た黒い瞳。 「僕は15の教え子に手を出した……変態です」 美しく聡明で 屈折した光。 「……許して下さい」 愛に飢え 愛を試し 愛を弄ぶ。 「こりゃいい。今までで一番の傑作だな」 「ええ、お兄様。先生は最高の家庭教師です」 残酷な戯れが一層 どちらの心も飢えさせていることに まだ気づいちゃいない。
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