第8章

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「はい、お兄様……」 たとえ征司が間違っていたって この子は決して逆らわない。 己の心の声を聞き入れるほど 和樹は素直じゃないからだ。 「もう……やめよう」 もちろん 僕の声になど耳も貸さず――。 ベッドの前。 兄と僕に挟まれる形で 和樹は一糸纏わぬ姿になった。
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