[3] カウントダウン

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【Side 龍音】 終業式が終わったあと、私はもうすっかり馴染んだ風紀室に向かっていた。 そこでは何も知らない主が待っていると信じて。 風紀室を出た時はまだ来ていなかったが、きっと今頃あの高級な椅子に寄りかかりながらパソコンをいじっているのだろう。 もしくは、主の大好きな柔らかいソファーで寝ている。 あとは風紀室へ戻り、今さっき体育館で起きた全てのことを主に伝え、学園を去るだけ。 そう考えただけで頬が緩む。 全て計画通りだと。 ただ、その時は忘れていたのだ。 もう1人、体育館で起こったことを知らなくてはいけない人物の存在を。 彼が体育館に来なかった理由を。 浮かれていたのか。 私としたことが…… 風紀室の扉を開けてもそこに主の姿はない。 一気に血の気が引く。 彼は一体どこに? もし彼の身に何かあったら…… そう考えただけで体が震えた。 強く拳を握り風紀室を出る。 その時フと思い出したのだ。 終業式の前にここへ来た1人の男の存在を。 もし、ここを出た彼と理事長室から下りてきた主がばったり会ったとしたら・・・ あの様子の彼なら主に詰め寄ってもおかしくはない。 “まだ好きだ” そう彼の顔には書いてあった。 だとしたら、2人はどこへ行く・・・ よく考えろ。 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ どれくらいだろうか。 数秒間、全身の神経を考えることに集中させた後、思いついた。 2人の共通点。 彼らが彼らしか入れない場所。 生徒会室
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