02.不可解ナ、感情。

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もう、心臓がバクバクして辛いんだよ!! 「…あの、マヤ。 昨日の、冗談だよね? キスとか、好きとか、 お…犯すとか、なんとか…」 「へぇ。 シンは、冗談だと思うんだ。 じゃあ、本当だって教えてあげるよ。 今スグ」 「え…?」 どういう意味、と問いただそうとした口は、彼の唇で塞がれて。 …昨日より少し乾いた唇が、俺の唇を食べる様に貪る。 「っ…マ、ヤ…」 「…キスしてる時に名前呼ばれんのって、すげー燃える。 わざと?確信犯? ズルいなぁ」 …また。 昨日のキスが、鮮明に蘇る。 「ま、待っ… 授業はじまる…!」 「…サボろ。 一緒に」 …真耶の手が、制服の後ろに侵入して来て。 背中をつーっと撫でられる。 くすぐったいだけの筈なのに、何故だか気持ちよくて。 次は、何をされてしまうのか。 自分は、どうなってしまうのか。 怖い筈なのに、 …期待してしまっている自分もいて。 恥ずかしい。 こわい。 …どうして。
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