02.不可解ナ、感情。

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「辛いだろ? コレ」 指を差された先には…欲望をあらわにした自身。 わかっていたけど、認めるのが嫌で、首を小さく横に振る。 「…ふーん」 そんな俺の態度が不服だったようで、真耶は小さく口を尖らせると… …俺のズボンのベルトに、手を掛けた。 「??! な、なにっ、して…!」 「…シンの、見せて」 やたらと手際がよくて、抵抗するのも忘れてしまっていた内に…自身を、下着から出されてしまった。 「や、やだ! マヤ…!」 「大丈夫。 すぐに楽にしてあげるから」 もう既に先走っていた白濁の液を塗りたくるように、掌で自身を包まれて… …それだけで、もうイッてしまうんじゃないかというくらい。 「…すご。 ぬるぬる。 わかる?シン」 「わ、わかんなっ…」 「えろいなー、シン。 そんなシンもすきだよ」 耳に小さくキスを落とされて、そのまま、自身をゆるゆると扱かれる。 水音が廊下に響いて、…堪らなく恥ずかしい。 「お、おと…っ わざと、だろっ…」 「ウン。 シンは、恥ずかしいのが好きなんでしょ?」 違う、と否定したいのに、言葉を発しようとしたら、咎める様に扱く力が強まって。 女の子が喘ぐみたいに、いやらしい声が自分の口から紡がれる。 「な、なんで… ッあ、ひ…っ こんな、こ…と… ふぁ、あッ」 「まだ分かってなかったの? 散々言ったのに。 …シンが、好きだから」
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