01.ハジマリ、ハジマリ。

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橋本 慎太郎、18歳。 自分でも自覚はあるけど、見た目も性格も、かなり地味だ。 けれど、わざわざそんな自分を変えようと思ったことはない。 こんな俺でも、好きでいてくれる人はいるから… 「シンくん! お昼なに食べるー?」 「走ったら危ないよ、沙彩」 山岡 沙彩。 幼なじみであり、彼女。 高校を卒業したら、同じ大学に進む予定だ。 大学を無事卒業したら、就職して、結婚して、子供をうんで、沙彩と幸せな家庭を築く。 自分の人生設計は、こうであると信じきっていた。 ……彼に会うまでは。
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