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「っあ…?!」
胸の飾りを思い切りつねられて、その痛みに上擦った声が漏れる。
「い、いたい…っ」
「痛いだろ?
でも、今逃げたら…もっと痛い事されちゃうよ。
でも、勘違いしないで。
それは、全部シンの事が好きだからなんだ」
「っ…」
先程とは打って変わり、優しく降って来るキス。
目隠しで、視界が閉ざされているからだろうか。
いつもより感触が鮮明に感じられて…じわりと、下半身に熱が集まる。
「シン…好きだよ。
俺の物になって」
「…っん…!」
咥内に潜り込んでくる舌に、くぐもった声が漏れる。
熱を出そうと口を開こうとしたけれど、彼の舌が更に入り込んでくるだけで。
未だ、苦しいまま。
「…シン、大丈夫。
すぐに気持ち良くなって、何も考えられなくなるから。
今は、大人しく抱かれてて」
「っや…、マヤ…っ」
次はどこを触られるのかわからないから、その都度、女の子みたいに体をよじらせている自分が恥ずかしくて…
なんだかもう泣きたかった。
どうか早く終わって欲しいと、ひたすら祈っている俺に気づいたのか、マヤが小さく笑う。
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