03.僕ト君ノ罪、過チ。

5/10
前へ
/186ページ
次へ
これから行われるであろう未知の行為に、恐怖と、 …彼の熱を早く知りたいという、無意識の内に沸いてきた感情で、もう、どんな顔をしていればいいのかわからなかった。 「…シン。 それ、わざと? そんな、耳まで真っ赤にして… 誘ってるとしか、思えないよ?」 「え…っ」 「…噛み付いても、爪を思い切り立ててもいいから…。 今は俺を信じて、身を委ねて」 …何も考えずに、うなずく事が出来た。 マヤを、信じてるんだと。 「…シン…好きだ」 …それでも、やっぱり痛くて。 彼の肩に噛み付いて、 背に爪を立てた。 それでもどこか嬉しそうに笑っている彼に、 …欲情したんだ。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

398人が本棚に入れています
本棚に追加