03.僕ト君ノ罪、過チ。

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その後も、数えきれないくらい欲を吐き出して、体も心もドロドロになって… いつのまにか、意識を失っていた。 俺が眠っていた間、両親と沙彩から連絡があったらしいけど、マヤが俺のフリをしてメールをしたと言っていた。 勝手に携帯をいじられた嫌悪感、というよりは…用意周到だなーなんて、何だか感心してしまった。 「…山岡との事、どうする?」 「え…」 お湯で濡らしたタオルで俺の体を拭いながら、マヤが問いかけてくる。 自分でやる、と言ったのに聞いてくれなかったからだ。 「…うん。 沙彩が他の男の子の所に行きたいっていうなら、応援する。 …それで、時間はかかると思うけど。 マヤと向き合っていきたい…」 「あぁ…いくらでも待つよ。 シンのためなら」 ちゅ、と音を立てながらするキスは、何だかくすぐったくて。 身を捩って笑う俺の頬を、マヤがいとおしそうに撫でる。 「シン、好きだよ」 「…マヤ…」 マヤの首に腕を回して、密着する様に体をすり寄せる。 怖かった筈なのに、今となっては、もっと、もっと欲しい。 誰かに愛されるって、こういう事なんだろうか。 「…マヤ、もっと」
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