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ルミの電話を切ると、真紀はスマホを左手に持ったまま、
『バタン』
と、ベッドに倒れ込んだ。
(……どうして、私は……あんなセリフを言ったのかしら……浩二の夢はあたしの夢だって……)
「まぁ、いいか。自分の言葉には責任を持たなくちゃ……もう少し寝よう」
そう、呟きながら真紀はスマホの目覚まし時計を、いつものようにセットする。
真紀には変わった癖があった。
寝る時には、起きる時間の30分前に目覚ましをセットする。
それから10分置きに目覚ましを、セットするのである。
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