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「よぉ! 暫く……」
「えぇ! ど、どうして此処にいるんすか?」
「此処にいちゃあ悪いのか……」
良二が笑いながら呟いた。
「……尾行していたんでは……」
躊躇(ためら)いがちに真紀が言った。
「それは、こちらのセリフよ。
君たちが俺らをつけたのか……」
「バレたすか。ここに入るのが見えたから……」
「俺はお金にはシビアだからな。
奢(おご)らないぜ。自分の金で食べるなら
同席は大歓迎よ」
良二が大袈裟に両手を広げながら
、頭を深々と下げながら言った。
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