【6】

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浩二はバスタオルを巻いて浴室を出た。 「……お待たせ」 真紀に声を掛けたが返事は無い。 (まさか、近くに隠れていて俺を驚かそうとしているのか……) 浩二は、ソロリソロリと音をたてないように寝室まで進んだ。 (……なんだぁ……考えすぎかぁ……) 真紀は、ベッドの上で横向きで寝息をたてていた。 浩二は真紀の後ろ側に滑り込んだ。 洗った髪からジャスミンの香りが漂う。 匂いを嗅ぐように大きく息を吸い込んだ。
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