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浩二はバスタオルを巻いて浴室を出た。
「……お待たせ」
真紀に声を掛けたが返事は無い。
(まさか、近くに隠れていて俺を驚かそうとしているのか……)
浩二は、ソロリソロリと音をたてないように寝室まで進んだ。
(……なんだぁ……考えすぎかぁ……)
真紀は、ベッドの上で横向きで寝息をたてていた。
浩二は真紀の後ろ側に滑り込んだ。
洗った髪からジャスミンの香りが漂う。
匂いを嗅ぐように大きく息を吸い込んだ。
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